Salesforceを勉強して一ヶ月経ったので振り返る


※この投稿は Trailblazer Advent Calendar 2018 第13日目 の投稿となります。


はじめに

11月よりSalesforce パートナー企業に勤め、まだ案件には配属されず勉強期間の身ですが一ヶ月経っての振り返りや感じたこと、これからやっていきたいことを書きたいと思います。
自分と同じSalesforce初学者の方や、今後の新人教育など教える立場となる諸先輩方の参考になれば幸いです。


入社前

前職はシステム開発会社に勤務し、Salesforceとはほとんど関係のない業務に就いていたため、現職ではゼロからのスタートとなった。
入社前の学習としてはTrailhead(後述)が役に立った。初学者として下記のキーワードだけは最低限抑えることができていたと思う。1

  • オブジェクト、項目、レコードの概念
  • 取引先、取引先責任者といった独自の名称
  • Apexクラス、Apexトリガの基本実装


主な参照ドキュメント

現在までに参照してきた主なリソースをあげていく。


Helpドキュメント

Salesforce ドキュメントへようこそ
ヘルプドキュメントのルート。
ページ上部の検索窓からはヘルプだけでなくナレッジ記事、開発者ドキュメント(後述)の各体系にわたり横断的な検索ができる。何か分からないことがあればまずはここを当たってみることが多い。
現在では32件のカテゴリに分かれており、PDFでダウンロードすることもできる。


はじめは下記を読み進めるのがよい。

  • Salesforce の使用開始
    Salesforce の製品やサービス、エディションを理解するための主要な概念の紹介と一般的なタスクを実行する方法について掲載されている。Salesforce とは何か、どのようなことが実施可能なのか。その操作方法についても概要が掴める。


その次にノンコードでのカスタマイズ方法について理解を深める。


開発者ドキュメント

開発者ドキュメント | Salesforce Developers
開発者ドキュメントのルート。こちらも開発向けの各ドキュメントに絞った横断的な検索が可能。


主に参照していたのは以下の2つ


合わせてこちらの学習も進める。


Lightning コンポーネントについては以下で説明されるように、今後のSalesforce開発では必須の知識と思われる。

Lightning コンポーネントフレームワークは、モバイルデバイス用およびデスクトップデバイス用の動的な Web アプリケーションを開発する UI フレームワークです。これは、拡張性に優れた単一ページアプリケーションを構築する最新のフレームワークです。


Trailhead

Trailhead | 楽しく学ぶ方法
Salesforce の操作方法を中心に基礎知識が学べる。これまでの1ヶ月はこれに沿って学習してきた。モジュールやプロジェクトという単位でバッジを取得していき、それが学習実績となる。(最小単位はユニット(単元)。ポイント取得もあるがここでは触れない)
これらがトレイルという単位でまとめられているため、関連カテゴリやテーマに沿って学習できるようになっている。


まずは下記のトレイルを学習することになると思う。


また「平等」というのもSalesforceが大切にする概念・価値となるため押さえておく。


SWTT 2018の基調講演2でも言及されていた下記のキーワードについても学ぶことができる。


こういったプラットフォームとしての強みや目指すところの目的、何を大切にしているかなど文化の部分を共通認識としてインプットしておけるのも特徴と感じた。


SWTT に参加してみて

Salesforceを学習し始めて一ヶ月というタイミングで年に一度の最大イベントに参加することができた。結論から言うと、この体験が現在のモチベーションの裏付けとなったように感じる。

  • コミュニティの印象
    第一印象は初学者も暖かに受け入れてくれるといった感じ。ビジネスユーザやシステム管理者3も多く参加しているためなのかもしれない。

  • 学習環境
    これも初学者にとってありがたい点と思われるが、勉強会やハンズオンといった知識共有の場が活発で身近に感じることができた。
    いくつか参加させてもらうことができたのだが、情報共有を始め高い技術力を持った開発者の方や、圧倒的なプレゼンスを誇るレジェンドのような方にも出会うことができ、とても刺激になった。

  • Salesforce への認識
    少なくとも一ヶ月前までの理解とは大きく変わった。以前は「SFAに特化したクラウドソリューション」という程度の理解であったが、営業だけでなくCRMやサービス、マーケティング、さらにはAI、データ分析を利用したソリューションも注目となっていたのが印象的だった。
    また、技術面ではインフラ周りやデータベースなど直接触る機会も少なくすぐに物足りなくなるのではと考えていたが、SWTTでの話を聞いて考え方が変わってきた。
    学習していくと製品やソリューションによるビジネス価値や解決したい課題にフォーカスできることが実感され、開発・ものづくりに携わる上での土台としても優れた題材と考えるようになった。


今後やっていきたいこと

  • コミュニティへの参加
    学習していく中で共通の課題が共有できる場であったり、自宅での作業がどうにも集中できない時などにも活用していきたい。
    イベント一覧 | Salesforce Trailblazers Event

  • 資格取得
    スキルアップの目標として分かりやすい指標となる。周りからの評価も得られやすいと思われるため、これを軸に学習を進めていきたい。
    まずは会社でも奨励されているアドミニストレーターの取得に向けて勉強予定。

  • 開発案件で活躍
    現在のところは特定の業務に就いていないため、本格的な配属後には活躍できるよう技術知識を身につけておきたい。
    また業務を行う上では、顧客からの依頼内容や目的、製品によって解決したい課題に対する視点が持てるよう心がけたい。


おわりに

以上でSalesforceを勉強してきて一ヶ月経った振り返りと感じたことをまとめてみました。
これからも継続して学習していきたいと思っているので、Trailblazer のみなさま、
よろしくお願いいたします!



  1. 入社前に理解しておくようにと会社側から出された課題でもあった

  2. SWTT 2018の基調講演

  3. コードでの開発はせず標準機能のカスタマイズ操作に特化したスペシャリスト。この方々の存在がSalesforceでの開発現場において非常に重要という理解
    @akikobannaiさんによる前日の投稿が非常に説得力があり心強いです。